
現在何が政治的テーマとして、重要なのかはそれぞれの考え方があると思う。
景気、雇用、老後保障、少子化問題、憲法改正。
しかし、それらのものを一瞬で吹き飛ばしてしまうものがある。
テロ攻撃による原発破壊である。
これにより、その周辺は死の灰(放射性核分裂生成物)に覆われて使用不能となる。
その地域の資産価値はゼロとなる。
農地も漁場も工場や学校、病院といったあらゆる施設の資産価値はゼロとなる。
その状態は数百年から数千年にわたる。
また、死の灰を被った人は、身体の細胞を破壊され不調をきたし死にも至る。
奇形を生み出すこともある。
日本においては原発へのテロ攻撃への対策はまったくと言っていい程たてられていない。
それはテロ攻撃を防止するのは殆ど不可能だからである。
日本は周囲を海に囲まれている。
一方、原発は海に面して建造されている。
闇夜に紛れ潜水艦や小型船で近くまで侵入し、武器を携えてゴムボートで上陸すれば、それを防ぐ手立てはない。
北朝鮮に拉致された人達の多くもそのような方法で連れ去られた。
原発へのテロ攻撃を防ぐ有効な手立てはない。
攻撃はテロに限らず、国家間の戦争においても同様である。
小型ミサイルを撃ち込まれればおしまいである。
有効な手立てがない以上、私は原子力発電ということは止めるべきだと思う。
膨大な資産価値を奪い、多くの人の命を危険にさらす原発に何の意味があるのだろうか?
原発によるメリットとデメリットを比較すると、デメリットの方がはるかに大きい。
原発が1基でもあれば、それが攻撃対象となる。
エネルギーミックスという話ではない。
日本国民はその選択を誤ってはならない。

【福島原発事故が生み出し続けている奇形】

【福島原発事故】
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